認知症予防への取組
ゆうゆう壱番館では、入居者の認知症の予防対策として「くもん学習療法」を行っております。
くもん学習療法とは
学習療法では前頭前野を活性化し、その機能を向上させることで、さまざまな能力の向上を期待しています。 失われた機能を脳の他の領域で代償させるのではなく、脳(前頭前野)の潜在能力を回復させることにより、脳の働きを好循環させていこうとするものです。大脳の前頭前野を活性化させることにより、その機能を回復させ、認知症を予防・改善するものです。 従来のリハビリテーションは、脳のある部分が壊れてしまった時に、トレーニングを繰り返すことによって、脳のほかの領域がそれに代替して働きだすことを期待するという考え方でした。
学習療法の目的は、学習によって認知症の進行を予防・改善し、その人らしく生きていけるようにすることです。
学習内容は
「読み書き」と「計算」のプリントを学習します。(教材は一人ひとりに合った課題で、スラスラできるものを選びます。大きな活字で読みやすくなっています。)
また、プリント学習に加えて計算の学習後に「磁石すうじ盤」という数字のコマを置いていくゲームをしていただきます。
学習の進め方は
学習者(1~2名)と学習支援者(施設スタッフ)がコミュニケーションをとりながら学習します。スタッフが常に学習者の様子に注意をはらい、学習者が楽しく学習できるようにアドバイスしていきます。
学習日数、時間は
週5日、支援者や学習者同士のコミュニケーションを含め、1日20分~30分程度の学習です。薬や運動と同様、毎日続けることが大切です。通所施設等のご利用で通所日だけでは学習日が不足する場合は、家庭での学習で補います。