桜花見に出かけました。
3月も下旬になると吹く風も少しずつ暖かくなってきます。それと呼応するかのように日本列島の南から順に桜の便りが聞こえ始めました。多くの関係者の予想からはじき出した見ごろ情報をもとに当館では3月27日月曜日、花見に出かけました。
3月27日、この日は好天に恵まれて朝から青い空の広がる暖かい1日となりました。目指すは知る人ぞ知る隠れた桜のスポット、日吉津村の桜堤。近年すっかり有名になって参加者を募る際、川向うを指を指して「部屋から見えるあそこだね」と多くの方から言われました。たくさんの方から申し込みいただき、3班に分かれてそれぞれに職員を配置して実施しました。
桜の見ごろ情報にたけた職員の情報のとおりこの日は桜の花が満開になりました。堤に広がる桜の園は多くの花見の愛好家で賑わっていました。
参加者は歩いては立ち止まりさくらのトンネルの上を眺めたり、お話に夢中になったりしておられます。
すぐ目前で桜を見ることができます。枝いっぱいに花をつけてその重みで枝がしなっていました。エスコートの職員も皆さんに桜を見ていただこうと忙しそうに走り回っていました。
今日は車椅子やシルバーカーの利用者にも参加していただきました。ここは、乗用車の乗り入れは禁止。車に遠慮しながら歩くこともなく、多少路のデコボコが気になる程度で、心行くまで花見を楽しむことができます。自然と笑顔が浮かんできますね。
一方桜の花の傍らにはひっそりと咲いた紫色の花。可憐ながら緑の中に映えたとても可憐な花です。こちらはアブラナの一種でしょうか。名前もわからない花ですがやっぱり私たちの目を引き付けていました。野の花でしょうがこんなに簡単に目につくとは。日野川の堤ながらのことでしょう。
桜の花の塊の中から時折小鳥の鳴き声が聞こえてきます。ふと見上げると満開の桜の花の中で愛らしい小鳥が花の蜜をすすっていました。こんな近くまで近づいてくるなんて、小鳥たちも害のない人たちが分かるんでしょうね。
今年は3年ぶりに花見を実施しました。参加者の皆様からは「いい気分転換になりました。」「次は昼ごはんも外で食べるような外出イベントをしましょう。」などたくさんの言葉をいただきました。花見を心底楽しんでくださいました参加者の皆様の感動がよく伝わってきて、私たちスタッフも感激しきりでした。今年から、少しずつでも入居者の皆様が、当たり前のように外出して外界と触れ合うことができる機会を作っていきたいと思います。