出水期を控え水防訓練実施
いつの間にか彼岸も過ぎて、暑かった夏も終わりをつげようやく秋の気配を感じるようになりました。しかし10月は、過ごしやすい安定した季節と裏腹に台風シーズンでもあります。台風と言えば、心配されるのは強風と同時に大雨による河川の氾濫ではないでしょうか。私たちは千年に一度の災害時にも慌てることなく、確実に入居者の安全を守っていけるように、台風シーズンに先駆けて水防訓練を実施しました。
日野川と大山です。地元では「大山さん」と呼ばれ、米子を自然災害から守ってくれるありがたい存在です。しかしいつ千年に一度の水害が起こらないともかぎりません。私たちはその時に落ち着いて対処できるように平素から備えています。
事務所内にある総合防災盤の放送設備です。水害の警報が発出されたときはまずここで入居者への避難準備の放送を行います。今回の訓練でもこの緊急放送設備を使用して、米子市から「高齢者等避難」警報が発出、すぐに避難を始めていただくよう緊急放送から始まりました。模擬放送を行う職員も真剣です。
放送が終わると同時にそれぞれの持ち場に急ぎます。避難誘導や、避難してこられた入居者へのケアのために指定場所に機敏に向かいます。入居者役の職員も、車いすの操作が適切にできているか、避難経路に障害物が無いかなど、訓練を通して確認も忘れません。
避難指定場所の3階エレベーターホールの様子です。担当職員も、 避難を余儀なくされた人の不安を払しょくする心のケアも忘れません。「けがはないですか。」「ここはもう安全ですからね。」など細かく声掛けをし、体調の確認を行います。避難誘導訓練も一通り終わると、避難経路についての問題点や非常用の飲食品等について話しました。非常用備蓄品の数量に問題はないか。厨房も飲料水など備蓄してくれているが、万が一の時には厨房も被災するがその時はどうするか、など多くの不安点が出されました。早速点検に回ることになりました。備えあれば憂いなし。日常不安なく生活していただけますように、私たちもこのような訓練をたゆまなく重ねたいと思います。