今日は土用丑の日!うなぎを満喫!
梅雨明け以来好天続きで酷暑の毎日。外出も憚られ、気怠さも尋常ではない今日この頃。部屋に閉じこもってオリンピック観戦もいいが、コロナ騒ぎと相まってなんとなく感じる鬱陶しさは、どうしようもない気力体力の減退が原因。
そうした中で迎えた7月28日は土用丑の日、真夏特有の疲れもピークに達する頃です。古来からの風習に従って、弱ってしまった気力を再び充実させるためウナギを食べる“食のイベント”を実施しました。ということで今日のお昼はうなぎ御膳、熊本産ウナギを1匹丸々使って、ふかふかにしてジューシー、タレの香りがたまりませんね。
出てきたうなぎ御膳は、ボリュームたっぷりのうな重のほかに小鉢、吸い物がついています。さらにフルーツがついて超豪華版の昼食ですね。夏バテ防止には最高です。
配膳するスタッフも大わらわ。ご飯とウナギが熱々のうちに食べていただこうとスタッフもつい力が入ります。
厨房の中では熱々のうな重を素早く届けようと厨房スタッフも大忙し。おいしいうな重はおいしいたれが命。「そりゃ力が入りますよ。」スタッフの一人はそう話していました。国産ウナギ特有の甘さとさっぱりと臭みの無い脂で「とても食べやすいですよ。」とも話しておられました。
テーブルにうなぎ御膳が並ぶとあちこちから歓声が上がっていました。立派なウナギを1匹丸々使っただけあってボリューム満点の御膳に仕上がっています。食べ始めると入居者の皆さんも「うん旨い。」「やわらかいね。」など賑やかに食べておられました。
会場を飾るひまわりの花です。季節の花もレストランの片隅でしっかりと食事の風景に溶け込んでいます。
7世紀から8世紀に編纂された「万葉集」には、下記のようなウナギを詠んだ歌があります。
≪石麻呂に吾れもの申す夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ≫ 大伴家持
”夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べると良い”と、石麻呂という人に勧めている歌です。昔から体調を崩しやすい夏にはウナギを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったのですね。いま土用の丑の日にウナギを食べるのも、土用の丑の日は季節の変わり目にあたる為に体調を崩しやすいので、合理的と言えます。夏バテ防止にウナギを満喫した土用丑の日、彼岸ごろまでは暑い日が続きますが、どうぞ健康にお過ごしください。